上田直詩①

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Twitterに染まってしまった俺らは常に女を背負っているが?女がいないと出来ない男だが?

 

己の愚かさを自虐する詩と言える。「常に女を背負っている」というハンディキャップがあるにも関わらず、それを取り払うことが出来ない。哀しきかな。女に依存して壊れていく自分を呪い、冷笑する詩である。

 

 

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離されて好きになるヤツは総じてゴミしかいないし、それで戻したとしても今まで通り相手が冷めて自由に行動するだけ

 

「離されて」というのは「別れて」という意味である。要するに「別れて復縁したとしても意味がないよ」と諭している。上田直詩さんはきっと復縁が無価値な事を理解して恋愛しているのだろう。

 

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(前略)

あっ、終わりだけど最後に一つ。

好きな人は大切にしろよ、インターネットに染まっている時点で不器用な人が多いはず。甘く見てやれとは言わないけど良い所を見てあげろよ。別れてからその人の重大さがわかる前に

 

上田直詩で最も著名な詩の一つ。「あっ、」という感嘆詞を挿入する事で、読者に語りかける様な効果を持つ。「〜ろよ。」と説教っぽく言う事で、まるで神々しい何かが我々に説法しているかの様な錯覚を覚える。ただ、内容は案外陳腐で面白くない。最後のきしょい倒置法で我々は目を覚まし、よくよく読んだら笑ってしまい、つい口ずさみたくなってしまうのである。

 

あっ、終わりにだけど最後に一つ。

「〜に染まっている」は上田直詩頻出構文である。覚えておけとは言わないけどよく使う所を見てあげろよ。読み終わってからこの構文の重大さがわかる前に

 

 

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リア友が「お前koetomoで女子高校生ばっか手を出してキモイなーw」って言ってきてたのにそのリア友が女子中学生と付き合ってから「児ポ先輩!」ってサークルの後輩から呼ばれてたのガチおもろい。


僕大学中退したけど

 

*リア友……彼は虚言癖なので「ネッ友」を「リア友」と偽って恰も「リアルに友達いますよ」風な事を言います。ここで言うリア友はネッ友です。

 

上田直詩さんの恋愛(koetomoで若い女性と交遊)を小馬鹿にしていたリア友が、まさかの女子中学生と恋愛。オチにそのリア友がサークルの後輩から『児●先輩!』と呼ばれる所を持ってくる。切れ目が無くて読みにくい文章であるが、オチをつけている普通の話である。

 が、しかし!ここで敢えて最後に「僕大学中退したけど」を追加する事で、彼はこの世間話を詩に変えてしまった……。

 リア友の児ポの話と彼が大学中退したエピソードは全くの無関係に見える。これがミソなのである。難解な彼の詩には無関係な事さえも、神妙で奥が深いトリックが隠されているのである。研究が急がれる詩の一つである。