#依翠くんを慶應に入学させよう

 

 こんにちは!公立Fラン高校botの松本です。

 

 今回は、僕の友人であり、立命館大学を中退していて(詳しくは、拙著『嘘から身を守る』参照)、現在22歳の依翠くんが、約半年で慶應義塾大学に合格出来るのか考察していきたいと思います!

 

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慶應を目指している依翠くん

 

 

慶應義塾大学の入試科目は2科目!?

 

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↑恐らく、依翠くんが志望している文学部の入試科目(パスナビ より https://passnavi.obunsha.co.jp/univ/2370/subject )

 

 まずは、慶應義塾大学の入試形態について軽くおさらいしようじゃないか。筆者自身が文・商・経・法・総合・環境の過去問三年分の過去問や慶應の入試要項、パスナビに目を通して軽く分析した程度だけではあるので、全てを鵜呑みにはしないではもらいたい。

 慶應義塾大学(文系)は実は歴史科目(数学)と英語の2科目で受験出来る。「なんだぁ、じゃあ簡単じゃないか」と思うかもしれないが、実はそうは行かない。

 

 まず、歴史科目が日本史Bと世界史Bかで選べる。日本史B・世界史B共に私立最難関のレベルである。教科書の隅の隅に書いてあるような事を問う問題もザラにあるし、教科書に書いてない事さえ出てくる。記述問題や選択肢を論理力で捌いていくタイプのもあるので、単純な暗記だけでは歯が立たない。教科書を精緻に読み解き、単に暗記するだけでなく、言葉の意味や背景説明も出来ないと解くのは困難である。一方で、例えば経済学部の日本史は近現代史に偏っている、と言ったような学部毎の傾向もかなり明瞭としている。対策次第では今からでも間に合うかも……?

 因みに、総合政策学部環境情報学部(所謂SFC)は歴史科目を受ける必要がない。

 

 次に、英語。学部にもよるが、英語は総得点の40~60%を占めつまり、慶應は英語が要である。そもそも、MARCH以上の私文を受験するのに「英語が出来ない」は死を意味する。かなりの長文があるし、学部によっては英作文もある。最難関国公立の二次試験と同レベルくらいの内容だし、付け焼き刃ではまるで歯が立たない。最低でも英検準一級TOEIC L&Rで785以上くらいの実力は欲しい。ビリギャルも英語が滅茶苦茶出来たので受かる事が出来たし、唐澤貴洋も毎日英字新聞を読んでたらしい。それくらいはしないと無理だろう。

 

 最後に、2科目と言いながら実はもう一科目ある。それが、小論文である。一昔前の都立大学だとかAOとかで出てくる小論文に近い、それである。文章(A4丸々二頁くらいある)を要約するタイプと、それを踏まえて自分の意見を主張しないといけないタイプの大体2パターンである。文字数にすると、200~400文字を各一問ずつ書かされるので、計800文字位は確実に書く必要がある。学部にも依るが、1時間〜1時間半以内に書く必要がある。

 大学生が毎日の様に書かされるレポートだとかESみたいなものではあるが、文章を普段から書かない受験生には割と難しい。何より、他の大学ではこうした問題が少ない為に、慶應義塾大学以外を受験する人にとっては小論文の対策は時間の無駄に思えて仕方がないから、ロクに対策せずに特攻する事も屡々である。実際、慣れるまでは難しい。人によっては選択肢式の早稲田や共通試験よりもやり易いと言う人もいる。

 

 

 

②依翠くんの学力で慶應は受からない   

 

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立命館大学中退を自称している依翠くん

 

 

 

 ①の大まかな説明だけでもわかる通り、依翠くんには合格は難しい。当然である。まず、嘘か本当かは今回置いておくとしても、立命館大学に受かったのは約3年前の話である。大学生であれば、必修や資格勉強である程度の英語をやらされたり、教養科目で歴史の授業があったり、また毎週何かしら文章を書かされたりする。だとしても、受験生時よりも能力が落ちているものだ。何故なら、人は忘れる生き物だから。況してや、立命館大学中退以降、勉強を殆どしていないに等しい彼が、英・歴・小論文で慶應レベルの学力があるかと言われたら……全く無いだろう。ルシファーとかそのレベルならまだしも……。

 

彼の学力に関する詳細は拙著『嘘から身を守る』を見てほしい。

嘘から身を守る - 多文駄分  

 

 この記事では「彼の立命館大学中退は嘘であり、立命館大学にそもそも合格していない」と結論を出している。が、今回は、彼が三年前に立命館大学合格レベル(偏差値57.5~62.5くらい)あったと仮定して話そう。でないと、結論が不可能以外あり得なくなるから。

 まず、先述の通り三年間のブランクがある。今仮に全統模試を受けたら大体偏差値50くらいが関の山だろうと甘めに推定しておく。勿論、現代文だけじゃなくて、英国社の総合での話だ。

 

 話は少し変わるが、彼はつい先日こんなツイートをしていた(今、不具合でTwitterが見られないので、あとでソースを載せます。)。

 

Hello! My name is Naoki Ueda! People often call me a handicapped person! What I'm good at is causing hysterics, and what I'm not good at is pretending to be a normal person!
I'm not good at pretending to be normal!

 

 内容の是非はさておき、まんま機械翻訳の文章(しかもdeeplとかじゃなくてGoogle翻訳だろコレw)。つまり、彼はこのレベルの文ですら自力で書けない。慶應は英作文もあるが大丈夫か……?

 このレベルとなると、大体英検3~準2級くらいの文章だと思うから、彼はそれ以下ということになる。つまり、英検4級〜3級レベルあと半年だから単語やってる時間すらないのに……。

 

 小論文と歴史科目のレベルも言わずもがなだろう。因みに、彼は現代文が偏差値70あると自称している。もし仮に小論文(ほぼ現代文)が偏差値70レベルの出来だとすると、大体60~80点(文学部の100点満点で計算)取れる事になる。それでも合格最低点まであと140~120点は必要になる。歴史や数学は苦手そうだし、大した得点源にならなさそう。しかも点数調整が入るので50/100点取っても30点分にしかならない事もあるので、英語で稼がないといけない。つまり、英語が偏差値70どころか東大レベルないと受からない……(ここで彼の発言の矛盾に気付く)。

 

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↑何のA判定かは知らないが、もし慶應のであれば、英語がさぞ出来るのだろう。

 

 皮肉にも、自分の発言で隠された英強が証明された瞬間である。今度から英語については依翠くんに聞こうかな〜!

 

 

③依翠、ゲームなんてやってる暇ねぇぞ!

 

 一般に、早慶に受かるとしたら一年間に2000~3000時間は勉強しないといけないただ、あくまでコレは目安で、これより多い人も少ない人もいる。筆者は大体1500~2000時間位でMARCHだから、これは割と妥当な数字と言えるかもしれない。

 彼は今から目指すと言っているので、大体今日から受験日の2月中旬頃を逆算すると、なんと約150日......ッ!!!!

 150日のうち、衣食住や休憩等も必要だと考えて、1日あたり最低13hは必要だ。とすると、24-13=11(h)

となる。11×150=1650(h)となる。これが、依翠君が確保出来る最高単位の勉強時間だ。勿論、諸用や模試等で出来ない日もある。実際は約1500時間くらいだろう。今、ゲームしてるの、本当に慶應行く気ある?あと、1500時間しかないのに。

 

 しかも、普通の受験生は夏前や二年生の時に既に基礎の暗記を済ませているのに、まだ基礎すら出来てない。しかし1500時間で基礎固めは無理がある。したがって、筆者が考えた時間割(9月〜12月)がこれだ。

 

6時 起床、朝飯、歯磨き、散歩やストレッチ

 

7時〜11時 英語の長文問題集を解き、答え合わせと分からない単語や文法を復習(12月までに2~3冊は終わらせる)

 

12時 昼飯・休憩

 

13時〜17時 日本史B(世界史B)の参考書を解きまくる。実況中継とかを読み進める。

 

18時 お風呂・休憩

 

19時 今朝やった長文問題を音読、間違えた単語や文法を暗記

 

20時 夕飯

 

21~22時 英文法演習問題(英文法ファイナルみたいな) 

 

23時 就寝

 


 とりあえず依翠君はこれでやって行くしかない。ゲームをしてる暇はない。この時間割で約11時間。なんと言っても英語重視である。単語は長文演習の中で覚えていくことにしよう。あとは、文法演習問題なんかもやっていいかもしれない。これらで12月にはMARCH上位レベルの英語力はつけて頂きたい。

 

 1月以降は過去問と小論文、英作文(英作文が必要なら)対策に挑戦してもらう。彼は語彙力だけはある(らしい)し、文章も毎日書いてる(SNSで)。現代文も自称偏差値70なので、二ヶ月間毎日の様に書いて、あとは誰かしらに添削指導して貰えれば合格ラインには到達出来るだろう。それに小論文は比重が軽い。専らの問題は英語である。これを2月中旬までほぼ毎日やり続ければ…受かるかもしれない……。

 

 

④と言っても……

 

 と言っても、彼は多分大学受験をしない。彼は虚言癖で、見栄張りで、どうしようもなく努力が出来ない人間なのは重々承知している。別にそれが悪いとは思ってないし、批判するつもりもない。ただ、上述の通り、慶應義塾大学に受かるには、予備校だとか学校でこれだけ本気で頑張らないといけないのである。それを実際にしている受験生達が、毎日血を滲む思いで研鑽している一方で、怠惰の限りを尽くしている依翠くんが同じ土俵入りをしているつもりでいるのは何とも胸糞悪い話だ。何もしていないのに凄い事をしている気でいるの、本当に凄い事をしている人たちに凄い失礼な話である。

 少々キツい事を言ってしまったが、彼はもしかしたら本当に受かる気なのかもしれない。だとしたら、失礼な事を言ってしまったのはこっちの方かもしれない(ごめんね!)。もし本当に受ける気でいるのであれば、この文章を読んで顔を真っ赤にしてないで、スマホを閉じ、山川日本史でも開いた方がいい。

 なにも「不可能だ」と言ってるのではない。「努力すれば出来るかもしれない」という可能性を明示しているつもりであるから、逆に励ましとして受け取ってもらっても構わない。健闘を祈ろう。

 

 

終わり