むかしむかし、とある村に、小松という、エライ美人がおったそうな。彼女は男の心を弄んでは恋愛ごっこと仲良しごっこをして遊んでいたそうな。
そんなある日、小松さんは偶然村を通りかかった「たこサン」という男の心を弄ぶことにした。しかし、服従して恋愛ごっこに騙されているフリをしているたこサンは、裏で村のれなという少女と小松の寝ている隣で、夜な夜な性的電電をしていました。
それに気付いた小松は激怒し、たこサンの服を八つ裂きにし、全裸にした上で村の中心に磔にしました。れなは恐ろしくなって、村から逃げ出しました。小松は磔にしたたこサンの睾丸を毎日ムチで打ち続けました。
そんなある日、村の長老が村の中心に通りかかった時、突然大きな影ができました。はて、なにかな、と思い上を見ると、大きな金玉があるではありませんか。
「すみません、シティヘヴンネットを見たものなんですが。」
何やら金玉から声が聞こえます。
「助けてくれい!ワシはオプションムリじゃよ!」
「爺よ、この金玉の拘束を解いてはくれぬか?」
長老は渋々磔台に登り、金玉を解放しました。突然の強風で金玉は空へ舞い上がり、晩秋の曇り空の中へ静寂と共に姿を消しました。
小松が夕刻になって目を覚ますとたこサンの姿が見えなくなっていました。小松は怪訝に思い、長老に
「ここに磔にした男はどうした」
と尋ねると、
「はて?金玉なら解放しましたが。」
と長老は答えました。
「それはうちが毎日丹精込めて鞭でシゴイて、肥大化させた金玉じゃぁ!」
小松は荒ぶり、長老の首を絞め上げて殺してしまいました。それを見ていた村の娘達は慄き、村の狩人達に小松討伐を依頼しました。
しかし、普段は女を馬鹿にする狩人達が小松だけは無理だと言います。何故なら狩人達も恋愛ごっこに嵌められていたからです。打つ手なしの中、村の若娘達は次々に小松の八つ当たりに遭い、命を落としました。
そんなとき、一度村から出ていたれなが村に帰ってきました。れなは作戦があると言い、小松の前で
「手繋いだんだろー!」
と叫びました。するとどうでしょう。空から大きな金玉が落ちてきて、小松は下敷きになり死んでしまいました。
小松が死んだことで漸く目が覚めた村人たちは村のはずれに「金玉神社」を建立。これが後の伏見稲荷大社である。毎年6月になると「手繋いだんだろ!」と叫ぶ若い娘達と睾丸神輿を担ぐ若人で村は溢れかえるようになり、後の祇園祭となった。
一方で、小松は、平将門、菅原道真、崇徳天皇と並び、平安京四大怨霊と呼ばれようになった。その死体が埋まる小松峠では毎年女性の霊に靡かれた男性が崖に滑落する事故が絶えないという……。
この話はフィクションであり、実在の人物・施設・団体・文化等には何ら関係はありません。